日本っていいなぁ~!Vol.2 八芳園へ
日本庭園を散歩して、お点前をいただくということで、私は久しぶりに着物を着ていきました。
昼から雨との予報だったので、洗える着物(つまり絹ではない)で行きましたが、ジョセフもリーズもとても喜んで大感激でしした。二人とも今まで、色々なところで着物姿の人を目にしてはきましたが、身近な私が着ることが思いのほか二人を感激させたようで、忙しい思いをしたけれど、着て行って本当によかったです。
交替でリーズが撮ってくれました。(私は秋らしく柳茶色の毛万筋の江戸小紋に、砥粉色の帯、朽葉色の帯揚げ、紅鳶色の帯締めをしました…どんな色か想像してね…最後にどんな感じの色か載せておきます)
それから、しばしお庭を散策。
昼食は八芳園の「スラッシュ」のテラス席でフレンチのコースをいただきました。
昨日は雨でしたが、晴れのときはすぐそばまで小鳥たちがやってくるそうです。そうそう、「スラッシュ」というのは「つぐみ」という意味だそうです。
オーガニック素材で、美味しくて素敵なコースだったのに、不覚にも写真を一枚も撮りませんでした。着物だったのでお行儀よくと思ったのと、そよ風、雨音、しっとりとした空気、目の前に広がる緑、のんびりとした会話、それらが心地よくてすっかり忘れてしまっていたのでした。
ブログを書く段になって、しみじみ後悔…。
昼食後、庭の中にあるお茶室へ。築150年の数寄屋造りの庵です。
ジョセフとリーズは正座ができないので畳の部屋ではなく、一見土間のようなお部屋で腰かけてお点前を拝見し、お茶をいただきました。と言っても、そこは決して土間などではなく、これは正式なお作法の一つです。
こうして、彼らを色々なところへ案内し、日本の文化などについて説明するにつけ、日本人の素晴らしさを感じます。
食事も、素材の味を大切にし、少しずつ色々なものを、それぞれ季節感のある器でお出しする。
私は、お茶のたしなみはないのですが、季節の花を楚々と飾り打ち水をしてお客様をお迎えし、季節のお菓子と器を用意してもてなす。お客様もそれを感じて、花や器を愛でる。
着物を着るようになり、着物について学び始めるとまたそこから日本の素晴らしさがひろがっていきました。
ジョセフとリーズに話しました。
季節を考えて、着物や帯を選ぶこと。一枚の着物でも違った帯を選ぶことで、また着ていく場所にふさわしいコーディネートができること。
帯揚げや、帯締めの色のコーディネートを日本女性は楽しんできたこと。
着物の保管、手入れ、着る前の準備(半襟を縫いつけたり、はずしたり…)の手間がかかかること。そういった、繊細で手のかかることを日本の女性はまめに丁寧にやってきたということ。
そうして手をかければ、お蚕さんくれた恵みと、織り人、染め人たちの丹精は100年だって着続けることができること。
着物や帯、小物に映し出される、季節の色、柄の美しさを日本人は愛してきたこと。
そうするうちに、自分自身の中に、日本人の感性の素晴らしさに対する、誇り、尊敬、憧れなどが湧き上がってくるのでした。
日本って、いいなぁ~。この素晴らしさを、子ども達に伝え残したいものです。
P.S.私の着ている着物の色について
柳茶色(やなぎちゃ)―抹茶色をもう少渋くした感じ
砥粉色(とのこいろ)―ベージュに近い色
朽葉色(くちばいろ)―褐色がかったからし色
紅鳶色(べにとびいろ)―赤みがかった赤茶色
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自分で着付けが出来ないのでなかなか機会もないです。
2人伯母さんが居るのですが、2人とも着物の先生なんです。
身近にお手本がいるので、着付けを習おうかなぁ~なんて
思っちゃいました。
日本語も、美しい言葉がたくさんありますよね。
昔聞いた話では、「切ない」という言葉は外国語で訳せないそうです。
細やかさや繊細さは、日本人に顕著にあらわれてるのかもですね。
ひろさんの伯母様、二人も着物の先生なんですね!それはすごい!
ラッキーな境遇です。
私は着付けを習って、着物を着られるようになった以上にその後ろにある今まで知らなかった日本文化に興味を持てたことが収穫でした。
いいですよ~。(と、引き込む…?)へへへ…。