昨日の続き 🍀
cafe Mo.free(大泉学園)→ 文房堂(神保町)
の次に行ったのは、シャララ舎(笹塚)でした。
シャララ舎は、琥珀糖を売っているカフェ。
私たち、笹塚をいつの間にか幡ヶ谷と勘違いしていて
1つ手前の幡ヶ谷で降りてウロウロしてしまいました 笑
まぁ、そんなことがありましたが、
シャララ舎ではとても良い時間を過ごせました。
と言うのも、ノスタルジックな雰囲気のカフェの中は
展示がいっぱい。そしてとても静かだったからです。
お店からカフェに入る時、
お話は小さな声で、小さな声でも長くお話されませんように…
と言われました。
私たちはそっと席に着き、そっとオーダーをし、
そっと展示を観て過ごしました。
地下室があって、そこにも展示がありました。
鉱物オブジェ作家さんの作品は、
柱時計の振り子の箱の部分や、ビン、電球の中などに
小さな小さな人間や動物の世界が創られていて、
中をブラックライトで照らすと、そこに施されている鉱物が
星のようにキラキラと青い光を放つのです ✨✨
薄暗く静かな店内で、息を潜めてテーブルや棚に並べられた
たくさんの小さな世界にライトを当て
その静かな煌めきにため息をつく…。
静かで不思議なお話の世界に入ったような気分になりました。
暗い中なので写真がなかなか上手く撮れません。
行って見ることをお勧めします。
この薄暗さと、静けさ込みでの密やかな世界ですから。
(私的には、作家の小川洋子さんの小説の世界を思い出しました)
ところで、友人がオーダーした鉱物ソーダ水。
琥珀糖が入っていて綺麗。
私は水でじっくり抽出したアイス珈琲。
とても美味しい珈琲。
実際は暗いのですが、写真は明るく加工してあります。
会話もせずそれぞれ静けさに浸っていると
聴こえてくるのは時計の針が時を刻むカチカチという音。
静けさの中でずっと続くカチカチという音は、
やがてその空間を共にする友のように感じてくるから不思議です。
しばらくして柱時計が低い音でボーンボーンと時を報せました。
空間を壊さないように遠慮がちに
でもお仕事なのでちゃんと聞こえるようにと鳴らしているみたいに。
狭い店内には私たち以外にも3人のお客様がいたけれど誰も話さない。
時計の音だけが聴こえる心地よさ。
ここで絵を描いたら集中できるだろうなぁと思うと同時に
この静けさを日常の中でも取り戻したいと思いました。
この静けさとは、空間の静けさのことではありません。
心の中にこの静けさを取り戻そうと思ったのです。
例えば情報。
本当に必要のないものまで、
例えばSNSを開けばいくらでも情報が流れていて
習慣的に、あるいは惰性で覗けば、心はその必要のないものにまで忙しく反応しています。
意識しているつもりはなくても、心はその過剰な量にせわしなく動き、
時に自分というものを見失ったりしているように思います。
そんなに周りの音や情報を必死で、あるいは惰性で取り込まなくても
私は十分な私を持っている。
持っているのにそれを見えなくして、
やがて私というものを失ってしまっている人もいるかもしれません。
時計の針の音だけが聴こえるシャララ舎のカフェでそう思いました。
楽しかった1日の最後をこんな思いに至ることができた
静かな時間の中で締めくくれてよかったと思います。
連れて行ってくれた友だちに感謝!です。
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