拍手を送る人がいてもいい
私が行くと聞いて、伯父(母の兄)も出てきました。
私は、小さいころから人の話を聞くのが好きで、親戚の大人やお客さんがくると傍でじっと聞いていたものです。
父が、親戚の人やお客さんが来ると、私と姉を呼んで必ず一緒のテーブルで過ごさせていたのです。
大人の込み入った話も、父への相談事も、面白い話も、最初から最後まで聞いていました。
随分人間観察をさせてもらいました。
伯父は父と、本当の兄弟のように仲が良くてしょっちゅう家に来ていました。
伯父は話が面白く、姉とお腹を抱えて笑った思い出がいっぱいあります。
その明るい伯父が涙をこぼして話してくれた、初めて聞く話・・・。
具体的には書きません (^_^;)
けれど、その話は・・・
私が子どもの頃から大好きな作家「オルコット」の「八人のいとこ」のこの会話を思い出させるものでした。
「・・・略・・・だが、一番勇敢な犠牲的行為の大部分は、人に知られもせず、ほめられもしないものなのだよ。それだからといって、その行為の美しさは損ねはしないものだ。もっとも、その人たちにとってはおそらくずっと辛いだろうがね。なぜかというと、私たちはみんな同情してもらいたいものだからね」
「自分が、ほかのもう一人の人を大変に愛し、その人を幸福にしたいためにするのね」
「そうだよ」
「そうしてそれを快くしてよろこび、人にほめられなくても気にかけにないことなのね?」
オルコットの本が大好きで、この本を含め、どの本も少女時代の私の心の教科書のようでした。
特に、この会話には衝撃を受けて、私もそうなろう!と誓ったのですが、大人になるほど、この行為の難しさ、自分の心の弱さを思い知るのです。
でも、誰もが、たとえ小さなことでも、誰かのためにグッとこらえて、辛さを胸に収めてその誰かの幸せを祈ったことがあるのではないでしょうか。
そんな心を分かち合える誰かが一人くらいいてもいいよね。
「よくがんばったね」
と拍手を送ってくれる誰かが。
今日は私と母が伯父に拍手を送った日でした。
帰りはおみやげがいっぱい。
伯父が家庭菜園をしている友だちから買った野菜と、母の煮物 (*^_^*)
今日もままごと奮闘中ワンクリックで投票してね!
この生き方は、ことりさんのお姉さんが実行されてましたよ。とても涙なしには話せませんが・・・。
だからこそ、たとえその人が亡くなっても、残された人に莫大なエネルギーをあたえるのです。
オルコット八人のいとこ、はっきり覚えてないですが、ローズって女の子・・・また無性に読みたくなりました。
今度図書館で探してみようかな?って思います。
オルコット、ディケンズとか昔の道徳的な小説って大好きです。
そして、ことりさんの伯父様、ご家族の皆様、とても素敵な方たちばかりですね。
このオルコットのお話は、子どもの頃からいつも心にありました。
きっと、誰もが心にそっと持っていることだと思います。
自分の周りの人はほとんど、私のために何かを犠牲(悪い意味の犠牲ではなく、愛に基づいた)にしたりしているはずです。とすると、今度はそれに気づいて感謝を表明できる人でもありたいと思います。
chocorachocoraさん、「八人のいとこ」をご存知なんですね!
「八人のいとこ」ですぐわかる人はなかなかいらっしゃらないのですごく嬉しい!
意気投合!^^
「道徳的小説が好き」・・・それそれ!わかるわ~!
オルコットでは、「昔気質の一少女」が一番好きです。
初めて読んだ時は「谷間の白百合」と言う題で、小さい子ども向けに少し優しく書いてある物でした。
それではまりました^^
chocorachocoraさんはディケンズもお好きなんですね。「オリバー」の映画がありましたね。すっごく懐かしい。
私は、エレナ・ポーターの「少女パレアナ」(別名ポリアンナ)も好きです。
あの頃にタイムスリップしちゃいました^^