「くじけないで」展 柴田トヨ
著名人がつむぐ 100歳の詩人 柴田トヨ
「くじけないで」展
私がトヨさんを知ったのは、産経新聞の投稿詩が掲載されている「朝の詩」。
詩人、新川和江さんが選者の小さなコーナー。
そこにトヨさんはよく、投稿されていました。
年齢を見てびっくり。
なんて瑞々しい詩を書かれるんだろう!
すっかりファンになり、トヨさんの詩が出るとせっせと切り抜いていました。
ほら、こんなに溜まりました。
私と同じように、感動した人がたくさんいたのでしょうね。
トヨさんの息子さんの手によって小さな冊子が自費出版されました。
何部か申し込んでその冊子が届いたときのブログがこちらにあります。
その後、「くじけないで」「100歳」が出版され、併せて200万部を超えるベストセラーになりました。
今や、有名人のトヨさんです。
今回は、「著名人36名が直筆した柴田トヨの詩の世界」でした。
詩は、どれも親しんだ詩ばかりです。
その詩を揮毫(きごう←というらしい)した著名人とは、
片岡鶴太郎、佐久間良子、コシノヒロコ、市川団十郎、市原悦子、ジュディオング、プリンセス天功、武田双雲、三國連太郎、山田法胤、日野原重明、菊池雄星、遠藤保仁、渡部陽一、やなせたかし、EXILE・TAKAHIRO、etc. 他にも・・。
雄星くんも、TAKAHIROさんもお上手でした^^
私の大好きな日本代表ヤットさん(遠藤選手)の字も素直な温かさを感じて素敵でした。
今回は、トヨさんの詩にではなく、書き手の方にスポットを当ててみます。
一番に感じたのは、文字のうまい下手ではなく、それ以前の、書き手の「詩を感じ取る感性」とその人の生き様です。
その人がどれだけ深く感じとったか、自分が専門としていること、生業にどれだけ精進しているかで、出来栄えが決まるように思えました。
皆さん、芸術家、表現者、一流の感性の持ち主。自ずと、感じとったものが伝わってきます。
私だけの勘違いかもしれませんが、ここに名前を出していない一人、二人、伝わってこないものがありました。
トヨさんの詩に感動はしているに決まっていますが、それなのに小手先で表現したな・・・と感じてしまったのだからしょうがない・・・。
違うかもしれないけれど、感じてしまったのだもの・・。
何故なら、上記の人たちの多くは全身全霊を込めて表現しているから。それこそが一流。そんな中に並べられるのだから、うまい下手ではない・・・小手先では太刀打ちできない。
では、全身全霊込めればいいのかと言っても、長年の修行なしに全身全霊こめる術(すべ)がわからない、できない。
文字や絵を描くのがその人の表現でないとしても、それは関係ない。
その人の芸(芸術でも、芸事でも)も日ごろから全身全霊でやっているか、感性だけで小手先でやっているか・・・が見えるようでした。
プリンセス天功さんなどは、描くことが仕事ではないけれど、日々の精進を感じさせるものでした。
トヨさんからは、よーし頑張るぞーと今日もたくさんの勇気をいただきました。
年をとると、表情が豊かでなくなり、鈍感になっていると思われがちです。けれど、お年寄りはみんな心のうちに豊かな感性、感情をもっていらっしゃる。私たちがまだ知らない思いは、知らない人に言ってもわからないからじっと心にとどめている。でも、持っているのよ。と教えてくれるトヨさんの詩です。
今日の作品の一部は、オークションにかけられて、売り上げは東日本大震災被災地の復興に役立てるそうです。
最後まで読んでくれてありがとうございました!最後にクリックしてもらえると嬉しいな
魂を揺すぶられるのは流行りものではなく、自身の心にあるものですよね。
トヨさんが有名になっても詩の清らかさは変わらない…そう思います^^
私もそう思います。
今の世の中、自分の判断なのか流行のせいなのか自覚なく翻弄されるところがあります。
でも、トヨさんの詩にはみんな心を動かされるんでしょうね。
それにしても、100歳のご自分がこんなことになっているなんて、本当に夢にも思わなかったことでしょうね。
人生わかりません。
清らかさは変わらないけれど、アドラーさんがいうように、死ぬ瞬間まで人は変われるんですね。