癌だった
びっくりさせちゃいますが。
毎年子宮癌検診をうけていたのですが、去年の7月に子宮頚癌でひっかかりました。
女性の皆さん、早期発見がいかに大切か、是非自分ゴトとして読んでくださいませ!
集団検診での子宮頚癌の細胞診のクラス分類は
クラスⅠ:正常
クラスⅡ:異常を認めるが良性
クラスⅢ:悪性を少し疑うが断定できない
Ⅲa:悪性を少し疑う
Ⅲb:悪性をかなり疑う
クラスⅣ:極めて強く悪性を疑う
クラスⅤ:悪性
Ⅲ以上は精密検査(コルポスコピー・子宮頚部組織診)を受ける必要がある。
となっていたのですが、私はクラスⅢaの段階でした。
子宮頚癌の症例を多く扱っていて子宮頚癌に強い病院でかつ、入院通院を考えて家から近いところでと考えて、すぐに慶應義塾病院に行きました。
そこで、精密検査を受けた結果は「異形成」というもの。
ここでも段階があって、
異形成 軽度
中等度
高度
ここはまだ、癌ではありません。それが進むと
子宮頚部上皮内癌(表面的なので病変だけを切除し易いが、全摘もある。が、放射線治療などを要しない)
更に進むと
子宮頚癌(湿潤癌。ここからは非常に細かい段階と治療になるので省きます)
異形成の初期段階では、自然に消えてしまう場合もあるし、進行する場合もあり、経過観察となりました。
そして、4か月後12月にまた細胞診を行いました。
その細胞診ではⅢbの悪性をかなり強く疑うになっていたので、また精密検査で組織をとってみたところ、とうとう「上皮内癌」との結果が出てしまいました。
今度は癌になったわけです。
そして、このまま放置すれば確実に子宮頚癌になります。
組織検査の結果はそれでもまだ確定的ではなく、癌ではないこともあるし、その診断より深刻であることもあります。
数字上で上皮内癌と出たので、「子宮頚部レーザー円錐切除」の手術をうけることになりました。
これは、治療であるとともに、検査でもあります。
癌をレーザーで切除する治療の目的と、切除したものを病理に出して結果を確定する目的があります。
その結果によって、これで治療終了、取り残しがあれば再度レーザー手術を受ける、或いは子宮全摘、もっと深刻な病変を発見すれば次の治療を考えるという可能性があります。
手術は2月と言われていたのですが、先生が少しでも早くとねじ込んでくれて1月の下旬、東野圭吾の本を持って慶應病院にこもりました。と言っても、3泊4日。
開腹手術ではありませんが、全身麻酔。全身麻酔だけど、手術jは15分から20分で済みます。麻酔を含めて1時間半から2時間の手術です。
入院した日は、病院に慣れるのが目的で好きなように過ごせますが、夜から絶食。
2日目も禁食で更に水分も摂れないので点滴が入ります。そして夕方に手術。
3日目の朝は、看護士さんと歩いてみて大丈夫なら導尿をはずし、食事も普通食が始まり、翌日の退院のための身体慣らし。シャワーも浴びられます。
4日目は多量出血など特別なことがないのを確認して、退院です。
退院後は、次の診察(ほぼ一ヶ月後)まで
お風呂はシャワー浴のみ
自転車に乗ってはいけない
重い物を持たない
激しい運動をしない
性交渉をしてはいけない
少量の出血が一ヶ月から長い人で6週間ぐらい続く
以外は普通に生活できます。
そして、一ヶ月が経過して昨日が診察日。病理検査の結果が出て、病名が確定し、今後の治療方針がわかる日でした。
子宮全摘になっても、この段階での摘出は有難いの一言。くるものは 受け入れましょう。という気持ちで平常心で一ヶ月過ごしていました。
悪い結果を想像して悲嘆してエネルギーを消耗するより、先に最悪を受け入れてその戦いが始まるまでは日常を過ごせる喜びをかみしめて。
けれど、本当に有難いことに
「病名は上皮内癌に確定しました。そして癌は全部きれいにとれ、他の部位にも病変はなく、これで治癒となりましたよ」
という言葉をいただきました。
とにかくレーザー切除だけで済んだということは、本当にごく初期の段階での早期発見だったおかげなのです。
早期発見であったことがよかった!と先生も嬉しそうにおっしゃっていました。
もちろん、今後も定期的に検診を続けてやってくださいます。
検診さえきちんと受ければ、子宮頚癌は癌の中では、早期発見がし易いものなのです。
よかった。
心からそう思う反面、今までと気持は変わりません。
常に身体の隅々をチェックできるわけではないし、生身の身体。
そもそも、ずっと若さや健康が当たり前のように続くとは思っていないし、だからこそ、私は毎日の変わらない生活は奇跡で、小さなことが幸せでたまらないと強く感じています。
20代の頃から姉の生死のかかった入退院を何度も経験しました。今日生きていることが嬉しい、でも明日の命の保証をください、という思い。
それは慣れることなんかできない恐怖ではあるけれど、生まれたときから進んでいる道の行き先はみんな同じだということをいつも思う。
夫もタクロウも、母でさえも冷静にいつも通り、普通のユーモアたっぷりの生活を送ってくれました。
このブログに綴ったままの穏やかな生活。
騒いだり、嘆いたりしないこの人たちの愛情の大きさを感じました。
病院では、もっと本当に深刻な事態の現実の中にいる方たちと過ごしました。
みんな、健気に思えるほど冷静に頑張っていた。普通に元気で健康そうに過ごしている人々の中にも本当は抱えている人もいる。
ブログ友だちの中にも、私が尊敬の念を感じている経験者の方がいます。
自分ばっかりなんて思えない。大変だけど普通のことなんだ・・と思ったのです。
さて入院中、タクロウはおっとうのために早起きして料理を作っていたそうな。
「あいつは、本当によく協力してやってくれてるよ」
(そう、就活帰りにスーツ姿で病院にも来てくれて。)
「野菜もたくさん入れてくれて・・けど、朝からカロリーが・・・ちょっと高い(笑)」
夫が起きると、徹夜明けのタクロウが台所に立っているのだって。
「おっとうは私が入院したら、家のことをちゃんとやる人だから、タクロウ、協力してあげてね」
君はいつも必ず行動で示す子。ありがとう。
私がいなくてもこの世は回る。が、でも・・・二人にはやっぱ私がいなくちゃだめだなぁ~^^なんて嬉しく思うのでした。
最後まで読んでくれてありがとうございました!最後にクリックしてもらえると嬉しいな
本をもって籠ります。の記事を目にしたとき、
何かあったね、と感じましたが
ことりさんが黙っているなら聞かないほうがいいよね・・・
と考えていました。
治療が無事に済んで何より良かったです!
本当に本当に!
ご家族にとっても。
本当は言いたくなかったかもしれないけど
私たち女性のために注意を促してくれて
ありがとう。
淡々と日常を過ごすことの大切さ、
特別なことはなくても
大変なことがあったとしても
淡々と・・・
そんなことりさん家族が大好きです!
でも読み進めていって、ちょっとホッとしました
大変だったんですね
私も受けたいんだけど、集団検診のとき必ずといっていいほど生理になり検診受け損ねていました
ちょっと不安になってきた
でも早期発見で本当によかったね!
気を使っていただいていたんですね。
どうもありがとう。
そうだったんです。本を持ってね、こもってました^^;
手術をした晩だけは、私は麻酔があわなかったのか気持ちが悪くて大変だったけれど(他の人は平気だったよ)、それがなければ痛くはないし、のんびり過ごす4日間なの。
それで済んで、本当に運がよかったのです。
Sanshimaさんもよく、検診にいきましょうねと呼びかけていたよね^^
婦人科検診は苦痛が少なくて発見し易い方だものね。
まぁ、早くて軽くて済んだから冷静でいられたけれど、色々考えさせらる機会になりました。
ずっと今のままということはない訳だから、一日一日、一瞬一瞬の家族とのかかわりを大切に公開しないように生きたいと思いました。
心配かけてごめんね。ありがとう。
ありがとう!
本当に早くて事なきを得て、よかったです。
手術も本当にしたのかしら?というくらいです。
当たり前は奇跡ですね。
メールしたり、話したり、たかがメールなんかじゃないね。なんて素敵なことなんだろうと、あらためて思います。
すぐに、心からの喜びのメールをありがとう!
とてもとても嬉しかったです^^
そうだよね。
びっくりさせてしまって、ごめんね。
私は、開腹手術にならなかっただけ、本当によかったです。からだは楽だし、退院後はすぐ普通の生活ができたし。
だからこそ、早期発見!
かこさんも検診受けてね。私も生理と重なった時で、後日ちゃんと受けたから発見に至ったの。面倒だなぁと思ったけど、来年に回さなくて本当によかった。
婦人科検診は、他の癌検診より、比較的苦痛が少なくて発見もし易いものだから、みんなに知らせようと思ったんだ。
naokoさん、そうだったのんですね。
もう乗り越えられたことと思いますが、切ないです。
30代でのその経験はどんなにか辛い思いをされたかと思うと、胸が痛みます。
私は、この歳だし・・とにかく早期発見だったから、冷静でいらいれたのです。
それでも、思ったより進んでいましたと言われる心の準備をしてました。(それだけ楽観的ではなかったってことですね^^;)
最悪を想定して心をきめておくことで楽観的になると言う方で。
エネルギーのいることで、いつも冷静でいられるか・・・私も自信はありません。
でも、naokoさん、頑張ったんだね。
釣り思いをして乗り越えた人は、やっぱり一皮むけています。
同じような経験をされていたんですね。今回のことも人ごととは思えません。
私のその時の主治医はアメリカに行ってしまったのですが、その時
「主治医は変わるけれど、健診でずっと診ていきましょう。でも私がレーザーをした人で今のところ再発した人は一人もいないから心配しないで」
とおっしゃいました。
けれど、生身の私たち。再発したり、その他の場所にできてしまったり、何がおこるかわかりませんね。
結果待ちの日々は不安です。
中度異形成・・・これもまた早期発見に違いありませんから、早期発見でよかったと思う経過であることを心からお祈りしています。
よくわからないのですがクラスⅢ:A・・・との事で、このブログにたどり着きました。
男は何もできないので不甲斐ないです。
ただただ、良い方向に願うばかりです。
コメントありがとうございました。
気がつくのが遅くて、お返事が遅くなってごめんなさい。
心配で苦しい思いをされていらっしゃる心中、お察しします。
もしかしたら、本人より家族や、その方を大切に思っている方たちのほうが辛いかもしれないと、あの時の私は思いました。ただただ見守って祈ることしかできないのは、本当に辛いことです。
でも、そばに寄り添ってくれる人がいたから、立ち向かうことができたのだと思います。
いてくれるだけでよかったです。
yamaさんの祈りが通じますように。
私も少しでもリスクが少なく経過していかれるようにお祈りしていますね。
本当に不安で押し潰されそうで、ネットばかりをみて、何も考えられなくなりという状況の時、この日記にたどり着きました。
上手く出来る自信はろくそくの灯火のように揺らぎますが、日常を送る大切さを心に唱えて、この時間を大切に過ごしていこうと思えるようになりました。
風さん、我がこととなると本当に不安でいっぱいになってしまう気持ちわかります。
私も不安でいっぱいでしたけど、不安に包まれていても身体が変わるわけでもなく・・・何も変わらないのならいつも通り日常を営もう・・・できるだけ楽しく・・・そう思ったのです。
風さんも日常を大切に過ごそうと思われて嬉しいです。
健康な人だって誰も未来、保証もないですものね。
風さん、1日1日を大切に笑顔で過ごせますように。
私は治癒しましたと言われたけれど、あの時の気持ちを大切に、今も感謝して笑顔で過ごせるように努力しています。
風さんと一緒に私もそう過ごします。風さんのこと、祈っています。
細胞診でクラスⅢbか0期の疑いもといわれ組織診を待っている状態で、ネットでいろいろ検索していたところこちらのブログに辿り着きました。
2人目の妊娠を希望していた矢先のことで、子宮摘出となったらどうしようと毎日不安で泣いてばかりなのですが、結果が分かるまでは悩んでいても身体は変わらない…確かにそうですね。
子供のためにも笑って過ごそうと思います。
こちらの記事を読むことができて良かったです。
コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってごめんなさい。
未来のある若い方の気持ちを考えると、今の悲しみ、苦しみ、お察しします。
それでも毎日を笑って過ごそうと思っていただけて、嬉しいです。どんな気持ちで過ごしても、変わりなく日々は過ぎていきますものね。
今は目の前のお子さんと素敵な親子関係を築くことを楽しんでくださいね。
7月下旬に、「親と子のアドラー心理学 勇気づけて共に育つ」(仮題)という本がキノブックスより出版されます。私たち夫婦の子育ての本です。夫の名前で出ますが、私の育児日記がもとになっており、私も共著に匹敵する量を執筆しました。近くなったらまたこのブログで紹介しますね。
不安な未来より今を大切にしましょう。私もあゆさんと一緒に改めてそう決意したいと思います。