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ままごと日記 polianna.exblog.jp

小さい頃、ままごととお絵描きが大好きでした。今だに私の生活ままごとみたい。紙の上でもお絵描きでままごとしてます。お家好きなことりの日記です。  


by ことり
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角田光代!

 角田光代さんの本を15冊程読みました。15冊と言っても全部を3月4月で読んだわけではなく、3月、4月で読んだのは、そのうちの9冊です。

 3月ことり知的月間とか言って、知的生活で残ったのは今日まで角田さんの本を読むことだけで、手芸やイラストに興じていました。

 以前に読んだものは比較的新しいものでしたが、今回は初期のものから読みました。

 新しい作品に慣れていた私は、初期の作品を読んでショックを受けました。

 登場人物たちは、行ってはいけないあちら側に簡単に(例えばよく知りもしない男を部屋にあげてしまうとか)に行ってしまったり、人生に何を求めたらいいのかわからなかったり、そうかと思えば、そのうち来るだろうと待ち続けたり・・・。
 恋愛も仕事もモラトリアムの延長上にあり、先が見えなくて、虚無感が漂う作品。 角田さんがフリーター作家・アパート作家と言われた頃です。

 ところが、2003年から2004年を境に…
作品の最後には、未来に向かう一筋の光が見えるようになりました。強い力が見えるようになりました。

「ドラママチ」という短編集があります。
 
 コドモマチ
 ヤルキマチ
 ワタシマチ
 ツウカマチ
 ゴールマチ
 ドラママチ
 ワカレマチ
 ショウカマチ

 ・・・の8編からなる短編集です。

 日常の中で非日常を、或いは求めて手に入れるべきものを待つ物語の短編集です。前半の作品には、やるせなくなるような頽廃的な日常が描かれているのですが、「ゴールマチ」あたりから、物語の最後に光が、意味のある明日につながる今日が見えてくるようになります。
 それがやはり、2003年終わりから2004年に書かれた作品なのです。これは発見だ!と思っていたら、解説にも書いてあってやっぱりと膝を打ちました。

 2003年以前の作品は、直面することに気付かないのか、或いは気付いたとしても流されて疲弊していく登場人物に私も疲れてしまうようで、もうこれで読むのはやめようと思うのに、みごとな描写としつこさのない表現と、巧みなストーリー展開、そしてやはりとことん日常が描かれていて、一つ読み終えると次の作品を手に取ってしまうのでした。

 2003年以前でそうなのですから、2004年以降の作品の素晴らしさったらありません。

 2009年3月に書かれた「くまちゃん」は、今回最後に読んだ作品てす。

 一貫してふられ話のオンパレード。
 最初の章で苑子は英之にふられます。次の章は、その英之の恋。ユリエという恋人に英之はふられます。次はユリエが新しい恋をしてふられ、ユリエをふった恋人が次の章の主人公になります。まるでリレーのような展開。
 そうしている間に彼らの上を10年の月日が流れていました。これから読む方もいるでしょうから、内容は言いませんが、最後は失恋の形容し難い痛みをからだと心一杯に感じながら、でも力強くて、健気で私は共感とエールの涙を止めることができませんでした。

 ここに至るために巧みに描かれた数々の恋。この展開。角田さんの人、人の心の観察力と表現力。 角田ワールドが冴えわたっていました。そして15冊読んでも裏切られなかった!

 吉本ばななも大好きでよく読みましたが、あるときからどの作品も同じように感じられるようになってしまいました。今でも、吉本ばななの世界は大好きだけれど・・。角田さんの作品は、ご本人と等身大の成長をとげているのかもしれません。


 さーて、タクロウが「1Q84」の3巻を読み終えたそうなので、私の番です。村上春樹も一時期はまって、長編はほとんど読んだのですが、「1Q84」は、私はさほど夢中になれませんでした。3巻は読んでおくか、というのが本音です・・・^^;
 しかも角田さんの文体がしみ込んでいる今、それよりまたもう一冊角田さん・・と思ってしまう私がいます。



今のところの私のお勧めベスト5!
 「ドラママチ」
 「対岸の彼女」
 「夜をゆく飛行機」
 「森に眠る魚」
 「くまちゃん」





最後まで読んでくれてありがとうございました!最後にクリックしてもらえると嬉しいな

 
Commented by saineria at 2010-04-23 09:27 x
ことりさん、おはようございます。

私もようやく本を読もうという元気が出てきました。
まだ、病気関連の本が多いのですが、
今回、昔よく読んでいた作家の本も借りました。

ことりさんが、ブログで紹介されている本も読みたくなってきています。
楽しみです。
Commented by Sanshima at 2010-04-23 11:33 x
ことりさん、おはようございます。

角田さんの本、読んだことないですが
ことりさんの感想を見ていると面白そうですね。
こんど図書館で探して見ます!

↓ ニラ玉の作り方、参考になります。
いつも水気が出てしまいシャキッとならないので
こんどマネして作ってみます♪

さっき、ことりさんのブログを見て
自分のブログに戻ったら、ビックリ!
同じ時間帯にお互いのブログを見てたなんて気が合いますね^^
Commented by sky at 2010-04-23 22:22 x
「森に眠る魚」・・・怖かったです。

ことりさんも角田さん好きでしたね。私も大好きです。
女性作家だけど、どうしても男性みたいな印象がありますが、
私だけが持つ印象でしょうか?



Commented by naena at 2010-04-24 00:13 x
わぁ。読破されましたね~。
私は寝る前と新幹線の中で読んでたくらいかなぁ。
そういえば、ちょっと前に読んだ本で
松尾 たいこさんのpresentsという短編集、結構ぐっと来ました。
今あまり本を読まないという会社の子に貸し出し中ですが
評判はよいみたい。もしよければことりさんもいかが?
Commented by ことり at 2010-04-26 15:09 x
>>saineriaさん
元気が出てきてよかったです!^^
それぞれ、その時々に読みたい本がありますよね。
はまれる時と、はまれない時も。
来年の今頃は、私もどんな本にはまっているのかな?

旅好きのsaineriさん、旅のお供に文庫本は?あっ、でも車中で本に夢中になったら、車窓の景色を見逃しちゃいますね^^;
もったいない、もったいない。
Commented by ことり at 2010-04-26 15:13 x
>>sanshimaさん
角田さんの本、暖か~な感じとかではないですが、鋭さに感心です。
本来は暖か~いが好きなんですが・・・^^;

そうそう、ニラ玉、私もこれは新聞の料理欄かなにかで見て、試してみたら美味しくできたんですよ。依頼このやり方で。卵4~5個にニラ一束使っちゃいます。

お返事が遅くなってしまったけれど、同じ頃お互いのところにいたなんて、楽しい偶然!
なんか嬉しいですねっ^^
Commented by ことり at 2010-04-26 15:21 x
>>skyさん
「森に眠る魚」ほんと、怖かったです。
あの小説のもとになった本当にあった事件、舞台はわりと近くで風景も当時のことも、ありありと浮かびます。教育熱心な人たちが多い独特な雰囲気の地域なんです。ゾッ・・・。

そう、角田さんって淡々としてるっていうか、感情的にのめり込まないで書いているように思えます。そこが、女性作家的に感じないところなのかなぁ。

私も結構、怖っ!と思う瞬間が、角田さんのどの小説にもあります。日常を描いているのにね。そこにはまっちゃうのかもしれません。
Commented by ことり at 2010-04-26 15:34 x
>>naenaさん
わ~!naenaさん、私も「Presents」読みました!
2004年以前の角田さんとはちょっと違う、色んな事を経験して、経験からもらったPresentが静かに沁み渡りました。
みんなよかったけど、「ぬいぐるみ」「涙」泣けたな・・・。
きっと、あまり本を読まない彼女も、本っていいなって思ったでしょうね。
Commented by naena at 2010-04-27 21:29 x
連投ごめんなさい。
ことりさんも読んでらしたんですね!
後輩も「ぬいぐるみ」がよかった~って言ってました。
私はまず、一番最初の「名前」でぐずぐずになって読み進め
なんだかんだで「ヴェール」や「記憶」もいろんなことを思わせてくれる
で、最後の「涙」でまた・・・。
想像力と自分自身の素直なところをつつかれたみたいで再認識させられたというか。
私もしばらく小説から離れてたので、ことりさんが言うように
「本っていいな」って思いましたよ。
ことりさんオススメの、角田さんの本も今度読んでみようかな。
最初に読むなら、何がオススメですか??
Commented by ことり at 2010-04-29 22:14 x
>>naenaさん
「Presents」は、角田さんの作品の中では、比較的暖かくて優しげです。
例えば「森に眠る魚」は、人の心の奥底深くを見事に描いていて、ちょっと怖くなったりしますし、「ドラママチ」は私は好きですが、2003年以前に書かれた前半は、登場人物があてのない生き方をしているようで、けだるいというか、疲れを覚えます。
でも引き込まれるし、観察眼に感心させられてはまります。
上記の私のお勧め5は「ドラママチ」意外はみんな長編です。

「くまちゃん」は面白い展開でいいかも。「夜をゆく飛行機」は四姉妹とその家族の中で自分を見つめる四女の姿が、日常なのに色々感じさせてくれてうまい!と感心。
働きながらたくましくなっていく(心がね^^;)彼女が結婚生活の中で揺れる「対岸の彼女」は清々しかったです。
この3冊あたりが初めにおすすめでえしょうかねぇ^^
by housewife_life | 2010-04-22 23:37 | | Comments(10)