春の院展 那波多目功一
スタートは「春の院展」
数ある作品の中で、毎回強く心を掴まれる絵を描く先生が何人かいらっしゃる
その先生方の絵を観るのが楽しみ
しかし、毎回おおことひれ伏してしまいたくなるのが
那波多目功一先生…
今回の解説で
「絵画に於いて最も大切なもの、それは絵の品格、即ち画品である」
ということばを紹介されて
他の人の名作に漂う画品にただ目を奪われるばかり
自分には次元の違う世界と諦めておりましたが、何事も挑戦しなければ始まりません
気持ちだけでも前向きに見えない世界に向かって歩き出そうと思いました
と書いていらっしゃる
なんと謙虚な!
私たちは那波多目先生の絵の前で
その画品、品格にことばもないのに!
一人で観たら泣いてしまう…
それだけの画品がありながら
観る人を寄せ付けないような冷たさがなく
どんな者をも受け入れる優しさがある…
今回は「富貴」というタイトルで
清らかな白い牡丹の大輪、蕾が
柔らかく静かに豊かに描かれていて
まさに「富貴」
私にとって、今、那波多目先生を超える人はいない