お針子の菜穂子さん
フットワークよく思いっきり掃除をして、気分も上々の午前中。
午後、スケッチブックを広げて紙を見つめた途端、ふっとペンが動き・・・
「描ける!なんか今日は描ける!」
それは、ずっと前から描いてみたいと思っていた場景。
その場景の主人公は「菜穂子さん」
菜穂子さんは、タクロウが中学校のとき一緒ににPTAの書記をやった人。菜穂子さんにはタクロウより一学年上のお嬢さんがいました。
二人で書記をやることになり、初めてあった時、
「この人、お洋服関係のお仕事をしてるのかしら?」
と思いました。
でも派手ではなく、品のいいちょっとクラシックな洋服がとても私好みで目が釘付けでした。
ジャケットのウエストのしぼり具合、スカートのAラインの感じとちょうどよい丈、シックなセンスのよい色相、何もかもが流行とは関係なく、彼女らしくて素敵でした。
菜穂子さんは専業主婦でしたが、かつてはアパレル関係にお勤めだったことがわかりました。
PTAで出す手紙を、私たちは敢えて手書きに戻しました。少しでも読んでもらえるようにと、楽しいレイアウトにして、時に可愛い、時にユーモラスなイラストを入れて、思わず読みたくなるような会報作りにチャレンジしました。
菜穂子さんも手作り感を好み、手間暇を惜しまない人だったので息もあって、この作業を私たちは楽しみました。評判も上々。
二人きりでの作業のお楽しみは、作業の後のティータイム。二人とも紅茶とチョコレートが大好き。それぞれお気に入りの紅茶入りのポットと、お勧めのチョコレートを持参して、PTA室でティータイム。菜穂子さんの洋服のような周りに流されたりしない、大切なことを静かに話すティータイムでした。
それで、なぜ菜穂子さんなのか?!
菜穂子さんは、お嬢さんが高校受験に合格してから(とても優秀なお嬢さんで、塾も何も行かず一人で勉強して都立トップ校に合格しました)仕事を始めました。
その仕事は「お針子さん」
あるバレエ団で、バレリーナたちの衣装のお直しや繕いをする仕事です。とれてしまったスパンコールをつけたり、サイズを直したり・・・・。
「ごった返した仕事場、慌ててやって来て『お願い!急いで直して』というリクエストに、同じスパンコールを探してつけ直したり、でも、面白いのよ」
「お針子さん」・・・菜穂子さんらしいな・・・。
以来、私が勝手に想像する菜穂子さんのお針子姿は、私の憧れになっていました。
いつかイラストに描きたい。ずっと思っていましたが、はっきりと場景が定まらず、描くことができないでいました。
それが、今日、すらすらとペンが動いて・・・。
気が付いたら、描けていました。
次のイラストの下描きはもうできているので、これはその後に本腰ということになるかな・・。これも早く描きたい・・・。
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私たちがやってた書記は別名庶務で、雑用がすごく多かったの。でも、二人ともファイルの整理やPTA室の整理が好きで、誰もいない時に紅茶とチョコ持参で整理しに行っていました。片づけたり印刷をしては、お茶!^^
一番したかったのは、おしゃべりだったんですね。とっても、気が合う人とできてラッキーでした。
ところで、今日、木曜の夜・・・静かで何か忘れ物をしてるみたいな感じです^^;