長所と短所

 大学開始が5月になるので、タクロウは新しいバイトを始めようと履歴書を書いていました。

 その前に!昨日は、震災のチャリティーに有名人からの賛同を求めるお願いを発送するバイトをしていたそうな。(ボランティアじゃないのか・・)
帰ってくるなり私に、
「おっかぁ、おっかぁの知ってる生きてる外人タレント言ってみて」
「ジョニーディップ!」
「は~い、そうですねぇ」
「シルベスタスタローン!」
「は~い、はい。そうですねぇ」
延々・・・。
「そうなんですよ!俺の発送する封筒の宛名がロバートデニ―ロとかジャッキーチェーンとかサモハンキンポーとかブラットピットとか、・・・とか、・・・とか、・・・とか、延々・・・(あと、わたしなんかよく知らないミュージシャンなどなど)って書いてあるんだよ!なんだよもぉ~、信じらんねぇよ~でしょう?」笑
 ほ~、色んな仕事があるんですねぇ・・。

 でも、それは単発だからと食卓テーブルで次の履歴書を書いていたのです。


 「ねぇ、おっかぁ俺の長所言って」
 「いいよ~!タクロウは長所だらけだからね。あっ、ちょっと待って、子育て講座の『SMILE』にたんまりタクロウの長所が書いてあるからそれ読んであげる」

 「SMILE」のテキストを出してきて読みあげました。

 責任感が強い 礼儀正しい 約束・時間を守る 友人が多い 周囲からの信頼が厚い 親から信頼されている 明朗快活 誠実 優しい 自分で決めたことはやり通す 臨機応変 あたまの回転がよい 観察力がある 親切 活発 情報の入手・分析に長けている 記憶力がいい 有言実行 集中力がある ユーモアがある 意志が強い 喜怒哀楽の表現が豊か 思いやりがある 事務能力に長けている 運動神経がよい 言語能力に優れている 健康 必要なところで慎重さがある 色彩センスがよい モノマネ上手 人に頼らず成就しようとする 社会性に優れている  

 「もっとあるけど、これ以上は時間と紙がなくなって書けなかったの。あとは冷静とか、教え上手、情緒が安定してるとかもあるし・・・」

 「ありがとう。その中から書きますよ。あとさ短所言ってよ」
 「短所は・・・ないな」
 「(爆笑)ない!?」
 「短所はありません。なんでそんなこと聞くんですか?って書いちゃいな」
 「それがそのまま短所だろ(笑)」
 「あっ!部屋が汚いっ!すごい汚いっ!」
 「それ短所か?!」
 「整理能力はあるが、やりたいことが優先で部屋が汚い!」
 「まぁね・・・」笑
 「そうだ、短所を書くときには、例えばのんびりしているが周囲の状況を把握できる、とかって短所の裏返しをセットにして書くか、おっかぁは『やや、引っ込み思案』って、ややをつけて書いてたな。タクロウはちょっと短気なとこがあるかも」
 「短気はまずくないか?」
 「だから、やや短気な面もあるが、コントロールできるって書くのよ。タクロウ、感情のコントロールできてるよ~」
 「ほぅ、なるほど。 じゃぁ『やや慎重』にとでもしておくか。ちょっと誤字がないか目を通してくんない?」
 「そういうとこ慎重でよいねぇ」^^


 タクロウくんの長所すごいね!・・・うん、すごいよ!・・・・じゃなくてー!


 勇気づけする親は、子どものいいところ、また普通は当たり前と言われて済まされるところが、キラキラ見える。
 
 できないところをできるようにと願うのは親心ではありますが、そうすると、子どもの足りないところばかりに目がいくものです。

 せっかく子どもの良いところがわかっていても、その気持ちは子どもには伝わらず、子どもにとっては批判的で指示が多い否定的な親に映るかもしれません。

 タクロウは、私がこうしてズラーッと長所を並べても、別に驚きもしません。両親はいつもそういう目で自分を見てくれていると小さい頃から信じているからでしょう。

 
 昔の私は足りないパズルを埋めるように、自分の足りないところを見つけては落ち込み勇気をくじいていました。

 アドラー心理学に出会ってからは、パズルに隙間はあっても、埋まっているところの自分が大好きになり、それを大切にするようになりました。もしかしたら隙間は同じかもしれないのに、自己受容できて幸せ感が大きくなりました。そうしているうちに、隙間を埋める勇気も湧いてきます。

 子どもも隙間を指摘されるより、あるがままを大好きと言ってもらえたらきっと、少年、青年、大人になる頃には自分で隙間を埋める勇気を自然に身につけているのだろうと思います。
春が来たら、ちゃんと花を咲かせるように。

 履歴書を書くタクロウの横でそんなことを思う私でした。

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by housewife_life | 2011-04-06 14:43 | アドラー心理学 | Comments(2)

Commented by のん at 2011-04-07 08:35 x
おはよう。^^って、2つ目のコメントです^^;

子育てにおいて、とっても素敵なお話を聞かせてくださって
本当にありがとう。

ことりさんの仰るとおりだと思います。

あるがままを大好きって言える母親を持つ子どもは
幸せですね。
私も、あるがままを大好きっていえるようにしたいと思います。^^

タクロウくんの長所!いっぱい。^^
素敵な青年ですね♪

あぁ~やっぱりタクロウくんに家庭教師をお願いしたかったなぁ~

Commented by ことり at 2011-04-08 17:57 x
>>のんさん
のんさん、二つもありがとう!
のんさんところも二人の息子君たち、愛されてるからね~!
めっちゃ、愛されてます!^^
だから二人ともその気持ちを素直にのんさんに表しています。
めっちゃ愛し合ってる親子です!^^

家庭教師ね~。
タクロウは教え上手ですよ。あの時、私もいいかも!と有難くも期待したのですが、どうやら彼のバイトの興味はちょっと変?なのかも。
またそのうち、バイトのお話を書きますね。