絵師の正体を見た・・・長谷川等伯

 母と国立博物館に「長谷川等伯」を観に行きました。

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 久しぶりの青空を気持ちよく仰ぎながら、博物館に向かって歩いていると、「ことりさ~ん」と聞き覚えのある柔らかな声。振り返るとそこにいたのは、3日前に会ったばかりの・・・
「おみっちゃ~ん!」
 でもその時はお互いに、今日等伯に行く話はしてませんでした。こんなに広いところで同じ時間にここに来たなんて、すご~い!と感激。母もびっくり。

 中に入り、美術館巡りの好きなおみっちゃんと別れ、音声ガイドを借りて いざ鑑賞。大きな特別展は、広い会場、たくさんの作品、その上混んでいるので要領よく観ないと、疲れ果ててしまいます。おみっちゃんも、目ぼしい作品へと走ったとか。

 私はマイペースな母を見失わないようにしつつ、「ここは遠くからさらっと行くよ!」、「ここのポイントはね、後に繋がるから覚えておいてね」と、手綱をひいたり緩めたりと、倍の労力を使いながらの鑑賞。素直な母は、「分かった!」と一生懸命応えての鑑賞。
母のために、等伯の人生をたどる順番で鑑賞し、最後にもう一度国宝「楓図壁貼付」と「松に秋草図屏風」に戻り、最後の最後に国宝「松林図屏風」に戻り、静かにゆっくりと眺めました。眺めても眺めても尽きない。

 人一人の一生にこれだけの絵を描き残す。どん欲なまでの向上心。雪舟や狩野派に学び、中国の牧谿の水墨画を学び、ついに狩野派を凌駕し時代の寵児となる。でも、26歳の息子を亡くす悲しみ、狩野派との壮絶な闘争も全て作品に吐きだされている。まさに、「絵師の正体を見た」のキャッチフレーズ通り。

 「松林図屏風」は、そんな壮絶な中から生まれた静けさ。濃淡だけで描き出された余白には、松の香りのたつ湿度を感じます。「参った・・」ついにここで人々はじっと動かずにこの屏風を眺めるのでした。

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 きりがないからとようやく外へ出ると、青空と陽射しに溢れていました。

 満開の梅

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 河津桜も満開
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 上野公園を散歩して、昼食を食べた後は松坂屋で母の買い物にお付き合い。今頃おみっちゃんは、待ち合わせたご主人と動物園を楽しんでいるはず^^仲好ね^^



 私も帰りに夫と待ち合わせて、居酒屋さんへ^^
ここのお刺身は美味しかった!でも、二人でこのお刺身は多すぎたね^^;
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 驚き、感動がいっぱい詰まった濃い一日でした。あっ、最後にお母さん、等伯のタダ券ありがとう!!
(タダ!でしたっ^^;)


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by housewife_life | 2010-03-04 17:02 | 鑑賞 | Comments(4)

Commented by おみっちゃん at 2010-03-04 23:08 x
私も嬉しいビックリ!でした。
よぉ~し!観るぞぉ!と気合を入れて博物館目指してズンズン歩いていたら前方に見覚えのある後姿。
あれは・・・「ことりさぁ~ん!」
あんな人波の中で出会えるなんて本当に不思議。

等伯・・・ただただ脱帽でした。
目もくらむような多彩で幅広い作品の数々。
これは初めから観ていたら身が持たない、と流れに逆行してバタバタと
見所に走る私。

お母様を気遣い、優しくゆっくりと会場をエスコートすることりさん。
いつも好奇心にあふれ、目を輝かせて美しいものを鑑賞される若々しい
お母様。
とっても素敵な母娘の姿はほのぼのと私の心に残りました。

その後の動物園も予想外の面白さでした。
ぐるっとパスの入場券を無駄にしたくないためだけに
主人を巻き込んでの何十年ぶりの入園。
知っているはずのキリンやカバのなんて大きいこと!
とっても新鮮で面白くて見飽きません。
園中歩き回って気がつけばもう夕方・・・
私達も濃い一日を過ごしました(笑)
Commented by tadasu24 at 2010-03-05 20:29
ことりさん、行かれたのですね。

等伯さんが、二人を引き合わせた!!
この大都会でよくぞ!と・・驚きが伝わってきました。
入場する前から、気分最高潮、ご機嫌な偶然ですね。

《僕は、こんな画家でしたょ。わかったかな?》と
丁寧に自己紹介してくれたような展覧会でした。
私にとって、今までぼんやりと謎に包まれていた等伯が、
輪郭をもって認知されました。

思い出しては、脳内鑑賞を続けてます。見所ばかりでしたねぇ♪♪
日本美術界の巨人《長谷川等伯》一度じゃ咀嚼しきれ~ん・・
牛(反芻動物)になってます。何度でも、噛み噛みしたい!おいしい。

《流れに逆行してバタバタと見所に走る私》←おみっちゃんの姿が、
リアルに脳裏に浮かび、爆笑中です。
Commented by ことり at 2010-03-06 13:18 x
>>おみっちゃん
ホントに、びっくりでしたねぇ!
ほんの少しずれてたら、同じ会場にいることも知らずにいたんだものね。そっちが普通かも・・・。
あとで、同じ頃いたいた!ってね。

すごく観たい物は、一人で行くのが正解ですよね。小さい展覧会ならいいけれど、大きいのは特に。
実は母に誘われた時、本当は一人でいくつもりだったので「えっ」と動揺したのですが、「タダ券あるの」に、即一緒に行こう!と反応。
現金な奴です^^;ハイ。

動物園って、楽しいよね。
おみっちゃんが感激しまくったり、うけまくってるのが目にうかびます!
ぐるっとパスを有効利用。さすがです!
Commented by ことり at 2010-03-06 13:29 x
>>tadasuさん
そ~なんです!
偶然なのか、必然なのか・・・。
おみっちゃん!

tadasuさん情報で、7日のTV放映前に行かなくちゃ、そして天気がよいのは水曜らしいということであの日に行ったんですよ。
おみっちゃんも7日前に、と思ったそうです。tadasuさんのおかげです。

内容もtadasuさん情報が役に立ちました!
母がいたので順を追って観たけれど、「ここは流す!」「ここ覚えとく!」
と指示を繰り出し、母も「よっしゃー!」位の勢いでキビキビと従っておりました。

そして、内容はtadasu情報の通りでした。
帰ってから夫に感激して話したのですが、夫も
「等伯って、そういう遍歴を経ていたのかぁ」
と感心していました。
絵に囲まれている自分を思い浮かべる時、ものすごいエネルギーがそこに渦巻いている映像が浮かびます。
・・・そして、そのエネルギーに飲みこまれまいと、エネルギーを振りしぼって逆行するtadasuさんとおみっちゃんの姿も!