二つの記憶  

伊勢丹で「二つの記憶」に出会いました。

 一つ目の記憶は友達に紹介されて、二つ目は導かれたように...。どちらも偶然なのか、「記憶」をテーマに掲げていました。

「日本の記憶」永田哲也さん

 和菓子の木型から和紙に型を取り軽くて、しっとり、あたたかで、おいしそう」な記憶を表現したインテリアやギフト。

 和菓子の木型は、江戸時代以来埋もれていたもので、無形文化財の西の内和紙で命を与えられました。

 日本の祝いの和菓子の木型は、和紙に型とられ、和菓紙になりました。

 うちわ、箱、封筒、コースター、封筒等々、どれもおめでたい型がとられています。そして心落ち着く香がほのかに香ります。

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 今日は展示されていませんでしたが、壁面いっぱいの作品を写真で見せていただきました。
こんな木型があるのかというほど大きな鯛や、昔の木型なのにパイナップルやバナナまであります。
日本らしい華やかなめでたさ。時代においていかれた木型に命を吹き込んだ作家さんは素晴らい。

 和紙の手触り、忍ばせた香の香り、染められた色合い...日本の文様、自然と切り離させない日本人の生活と心...手紙に香の和紙をそっと入れる日本人の奥ゆかしさ、日本人であることの嬉しさを感じた記憶との出会いでした。

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「水の記憶」薬師寺一彦さん

 薬師寺一彦氏の大切な記憶にはいつも「水」が関わっている。

 イルカや鯨を愛し、海をテーマに、アクリル素材を使って独自の技法で作り出された作品に同じものはありません。

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 尾びれを失ったイルカのために人工ビレを作るプロジェクトに関わってもおられます。

 イルカたちと戯れながら沸くイメージをひたすら表現。オブジェをじっと見ているだけで、移り行く光の作用と共に、深い海に誘われ、癒されます。

 創作はそれにとどまりません。アラスカのネイティブ・ホピ族との出会いからシルバージュエリーの創作も始めました。

 蓮の花、竜、水流のモチーフが古代日本の自然、精霊を思い起こさせて、私と、一緒に行った友達はいっぺんでとりこになってしまいました。

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 それに気付かれたのか、作家さんがいらして色々お話ししてくださいました。

 シルバーと組み合わせている石が素晴らしくて、水泡がある石や何種類か混ざった石など、地球の贈り物を本当に大切にジュエリーにしているのです。

 心に沸いたイメージは、なんとしても独自の技法で形にする…人の評価、権威などに影響されない創作の姿。それがアクリルのオブジェにもジュエリーにもオーラのように表れていると感じました。そして作家さんの話がそれを裏付けました。

 薬師寺さんとの出会いは、引き寄せられたもの。縁を感じます。生い立ち、石のこと、ホピ族のこと、スピリチュアルなこと、たくさんうかがった話、私の胸の中にそっとしまっておきましょう。

 水の記憶の中にも、古代よりの日本人の自然崇拝、感謝、デコラティブになり過ぎずに自然をうつし取る感性を感じて、日本人であることに誇りを感じたのでした。

 友達には誘ってくれてありがとうと感謝でいっぱい。二人して水の記憶に導かれたのも必然だったのだと思います。



最後まで読んでくれてありがとうございました!最後にクリックしてもらえると嬉しいな
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by housewife_life | 2009-07-29 14:35 | 日常 | Comments(2)

Commented by sky at 2009-07-29 23:49 x
ことりさんは、毎日をとても大切に過ごし、充実していて、
いいですね。

ところで、この薬師寺さんという方のこと、以前テレビで見たことが
あります。
沖縄の水族館で、病気で尾びれを失ったイルカの為に人工尾びれを
作るプロジェクトの話。
試行錯誤しながら頑張る姿に心を打たれました。
Commented by ことり at 2009-07-31 21:07 x
>>skyさん
すごい!skyさんは既にご存じだったのですね!
テレビにも出ていたんだぁ。
生薬師寺さんはオーラがありましたよ。
海でイルカと泳いでいる時が幸せだっておっしゃってました。そこから作品が浮かんでくるんですって。
努力の人なのに、自分では「それがしたいからするんだ」ってまっしぐらの方でした。