源氏物語絵巻 と 1Q84

 「源氏物語絵巻物」について書かれた本を2冊読みました。
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          「源氏物語 天皇になれなかった皇子のものがたり」
          もう一冊は写真がないのですが「源氏物語の絵画」です。

 物語そのものの解説とはまた違って、絵巻物が描かれつながれてきた歴史的背景がとても面白かったです。

 物語の詞書きの写しと、この絵巻物を描くこと、源氏物語とその時代背景を研究することは権力者たちにとって重要な意味を持つものだったのですね。

 貴族も武士である将軍も(足利も源も織田、豊臣、徳川と皆こぞって)源氏幻想をもっていたのです。

 絵巻物としての解説も興味深いものでした。たくさん残っている中で、国宝絵巻物は物語を深く読んで表現されていて、文字には表わされていない心理描写がされているのです。

 例えば、「柏木一」
 女三宮が柏木との間に不義の子を生んでしまい、女三宮が父・朱雀院に出家を申し出るというシーン。そばには光源氏もおり、いくつもある几帳のうしろには耳をそばだてたり、悲しんでいる女房たちがいます。
その几帳が、どれもあるべき位置からずれていて、風車の羽のように乱雑な有様からその場の空気は不穏で、登場人物がそのままではいられない不安定な思いが伝わってきます。
そして、絵の左上には女三宮と光源氏の夫婦生活を象徴する、御帳台(カーテンつきベッド)がわずかに見えます。そこは同時に、女三宮が柏木と密通した現場でもあるのです。


 一つ一つの絵がこのように深く描きこまれているのです。後の時代に描かれたものには見られない構図、表現が見られ、国宝絵巻はやはり素晴らしい。
前に読んだ、「式子内親王」などとも通じることもあり。もっと知りたいなぁと思っています。



 しかし、そこに強力ライバル現る!村上春樹!です!
 みなさん御存じ 「1Q84」1・2 が出ました。
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 お金は私が出すから、大学生協で買ってきてとタクロウに頼んで買ってきてもらいました。
 私たちは、村上春樹ファン。ハードカバーは高いけど、タクロウも読みたかろうと思って私が買ったのです。でも、読む速度が速いタクロウが先に読み始め、すぐに1が私に回ってきました。

 村上春樹は、読みだすとはまり過ぎて危険なため?開くのに勇気と覚悟がいります。源氏の世界から少し離れちゃうかも...。


最後まで読んでくれてありがとうございました!最後にクリックしてもらえると嬉しいな

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by housewife_life | 2009-06-02 17:29 | 鑑賞 | Comments(0)